中華産歌唱合成ソフトウェアといえば、やはり有名なのはNiaoNiaoでしょうか。
Rocaloidとかいうのもありますね。
そして、今回注目するのは只今アルファ版が公開されている「MUTA」です。
NiaoNiaoもやってみようとはしたものの、DLしたzipが解凍できなくて泣く泣くあきらめました。機会があったらまた挑戦しませう。
Rocaloidの方はUTAU中華組に喧嘩を売って怒らせたらしい(し、私もその件については頭にきてます)ので後回し。
今回のMUTAのバージョンは「muta_0.2.alpha_0122」。
タイトルにもある通り、MUTAは歌って喋れる歌声合成ソフトウェアです。当然ですが全て中国語です。今のところ1種類しか声はついてませんね。
MUTAのUI及び機能は、CeVIOとVocaloidとUTAUを全部足して3で割って機能を少し追加して色々な機能をざっくり削ったような感じです。例えがわかりづらくてごめんね。
喋る方はすごい。デフォルトも含めて3種類の感情が搭載され、選択するだけでその感情に合ったトーンで文章を読み上げるのです。
ただ、VOICEROIDや棒読みちゃんについてるようなイントネーション調整機能の類は一切ついていませんでした。Eveは中国語は分からないのであれで自然な喋り方なのかは分かりませんが、とりあえず「なんかそれっぽかった」とだけ言っておきます。
歌う方はまだ微妙な感じです。機能としては以前配布されていたCeVIOのfree版みたいな感じ。音をつなぐだけで、「調声」のようなことは全くできません。どうしてもしたいならVocalShifterのような外部ソフトでやるしかないですね。
歌詞の入力もちょっとめんどくさい。1音1音選択して感じを入力して……ですもの。歌詞の流し込みみたいなウィンドウもついていたのですが、イマイチ使い方がわからず。
そしてメロディや歌詞によっては「THE☆合成音」という感じにちょっとぴるぴるします。高い音になるとフォルマントが崩れたような声になったりも。UTAUの男声音源に無理矢理女声の曲を原キーで歌わせたときみたいな音を想像してくださいまし。
でもピンインを入力できる機能は羨ましいなー、UTAUもDLL音源の研究が進んだらできるようにならないかなー、発音記号の入力……。
多分そのうち機能は増えると思います。
割とボロクソに言いましたが、今後の進化に期待しています。アルファ版のうちは機能が少なくてもしかたないですし。
アップデートを楽しみにしておきましょう。